酸素カプセルの安全性

 - by kiyoshi

東日本地区におきましては過去最大規模の大地震と福島原発の放射能飛散が重なり、

これらの影響をうけた方々に心よりお見舞い申し上げます。

また、この震災で愛する人を失った方々には謹んでお悔やみ申し上げます。

その後「酸素カプセルに入っている間に地震が発生したらどうなるの?」という質問を多く頂き、ここで改めて酸素カプセルの安全性について考えてみたいと思います。例えば今回のケースで、地震→停電→火災→津波が起こった場合を想定します。

地震の時は酸素カプセル内部の方が安全

酸素カプセルは内部の圧力を保つため、人が入る本体はある程度の強度が要求されています。聞いた話では「ピストルの弾もはじく位の強度がある」そうです。そのため、地震による落下物に対しては、酸素カプセルの外側よりも内側の方がより安全です。

酸素カプセル使用中に停電が起きても安心

また、停電すると酸素カプセルへの酸素の供給がストップしますが、酸素カプセルの内部には外側よりも多い酸素が存在し、そのままゆっくりと減圧に移行します。その後、正常時と同じ手順でカプセルから退出することができます。(電気系統に頼ることなく退出可能ということです。このことは酸素カプセルの機種によって異なると思いますので要確認)

火事や津波時には迅速な退出を行うことが大切

問題は火災時と津波に対する対策です。対策といっても「どれだけ早く逃げられるか」ということになります。ネックになるのが気圧。気圧が高ければ高いほど元に戻すのに時間がかかるので脱出が遅れます。

酸素カプセルの内部の気圧を高くする理由は酸素分圧を上げるためですが、酸素濃度を上げるタイプの高濃度酸素カプセル(当社使用)に限っていうと、気圧を上げることのメリットは実は少ないのです。酸素カプセル内部の気圧をコントロールしているのは、中に送り込む空気の流量になっています。空気というのは主に、酸素と窒素の混合体で構成されています。高濃度酸素カプセルの場合は、空気からゼオライトを通して窒素を取り除き高濃度の酸素を作り出しています。しかし、この高濃度の酸素を作り出せる量には限りがあるので、カプセル内の圧力を上げるには窒素の割合を増やさざるを得ません。このように気圧と酸素濃度にはトレードオフの関係があり、気圧を上げることにメリットは失われることになります。

そのような理由からレンタルする際には安全重視という意味で、素早く脱出するためにも気圧は低めに保つ様にしています。慣れてくると一分前後の時間で脱出できます。

実を言うとお客様に、”高い気圧”と”低い気圧”での効果の違いを体験して頂いたことがあります。結果は、半分くらいの人達は「効果に違いを感じない」となり、残りの半分の人達は「低い気圧の方がいい」ということでした。理由は、高い気圧は体と耳への負担が増すためだと思います。


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