Month: 8月 2010
酸素カプセルから学んだこと スタミナ
- by kiyoshi
スタミナのない一流選手はいない
スタミナがあっても一流選手に成れるとは限らないが、スタミナのない一流選手はいない。すぐに息が上がるチャンピオン・・・疲れ易いチャンピオン・・・いませんよね。スタミナがあればゲームの終盤に余裕が生まれるし、なんといっても他の人よりもたくさん練習ができます。このことは全てのスポーツに共通していることだろうと思います。
このことからスタミナのメカニズムを知ることが一流選手になるための第一歩と言えるのではないでしょうか。
心拍数とスタミナの関係
シドニーオリンピックの女子マラソン金メダリストの高橋尚子選手の心拍数が30台だったのは有名な話です。また、自転車ロードレーサーなども心拍数が極端に低いこともよく知られていることです。では、何故心拍数が低いとスタミナがつくのか下の図で示します。
体内が酸欠な状態になると呼吸が速くなり心拍数も高くなります。これは酸欠な部分にたくさん酸素を届けるためです。酸素は血液によって運ばれるため、血液の量が多ければ体内にたくさん酸素を運ぶことができることになります。体内へ送り出す血液量は心臓から送り出せる拍出量によって決まるため、この拍出量が多ければ心拍数は少なくすむというわけです。
ここまでは一般的によく知られた話。
これ以降は「酸素カプセルに入ると何故疲れにくくなるのか?」という説明になります。
血液中の酸素は肺胞内の酸素分圧と平衡状態を保つ
酸素カプセルに入ると肺胞内の酸素分圧が上昇することにより血液中に溶け込む酸素量はヘンリーの法則に従い増えます。
逆に酸素カプセルから出ると肺胞内の酸素分圧は直ぐに元に戻るので、血液中の酸素は平衡状態を保つために酸素を放出します。従って酸素カプセルに入って得た酸素を保存することはできません。
このことから酸素カプセルに入ると疲れにくくなるのは、酸素カプセルで得た酸素が体に残っているためではないことが分かります。
ポイントは”代謝”を上げること
上図の様に拍出量を増やせれば体内に多くの酸素を運べるため「疲れにくくなる」筈です。下記の記事で「酸素カプセルは代謝アップマシン」であることは説明しました。
代謝による体の変化というものはゆっくりと時間を掛けて変化していくものなので中々感じ難いものです。代謝というと「ダイエット」くらいしか話題に上がらないですしね。実は代謝こそ「健康の王道」なんです。
是非、強い身体作りに酸素カプセルを活用してみて下さい。
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- by kiyoshi
平衡状態
下図のように気体と液体が接したとき、気体の分子構造を崩さずにそのままの状態で液体の中に溶け込むという性質があります。液体よりも気体の分子が多い場合は気体から液体へ溶解し、逆に液体の分子が多い場合は気体へ放出します。気体と液体への移動がなくなった時の状態を平衡状態といい、常に移動のないこの安定した平衡状態を保つように振る舞います。また、平衡状態の時の分圧値は同値をとり、気体の分圧値をそのまま液体の分圧値として取り扱います。
ヘンリーの法則
「気体から液体へ溶け込む量は気体の分圧に比例する」。これがヘンリーの法則で酸素カプセルはこの法則を利用して血液中に溶け込む酸素量を増やすものです。気体と液体(血液)の間には薄い膜が存在するのでこの透過ロスを経て血液中に溶け込みヘモグロビンと結び付いて全身に酸素が運ばれます。肺胞内の酸素分圧から膜の透過ロスを差し引いた値が動脈血の酸素分圧となります。
第一幸福丸の転覆事故
2009年10月に第一幸福丸が転覆し、船底の密封された空間に3名取り残されて4日後に救助されるという出来事がありました。この時「3日間どのように酸素が供給されたか?」ということがメディアで話題に上りましたが、上の法則を知っていれば、船内の酸素が減れば平衡状態を保つために「海水から酸素が放出されていた」という事が推測できる訳です。
拡散
煙は一般的に”濃い側”から”薄い側”へ拡がっていきます。決して”薄い側”から濃い側”へ集まり益々濃くなることはありません。これと同じ様に液体の中の酸素は必ず”濃い側”から”薄い側”へ移動します。これが拡散です。
酸素分圧の格差が大きい程、拡散する力は強くなりより広範囲に広がっていきます。これが「身体の隅々まで酸素が行き渡る」根拠となっています。



